本例は<出産後の不調>の患者さんの続編です。
5回目
体温調整が安定してきたようで、冷え感も軽くなってきています。無理をすれば疲れてしまいますが、自分で自律神経失調症状に対処できるようになってきていることが安心感につながっているようです。
10回目
朝から夕方までは普通に家事がこなせるようになりましたが、夕方になると疲れてしまいます。また朝昼の気温の変化が激しいと体調が悪くなります。そこで、これまでは午前中の治療でしたが、夕方の治療に時間を変更してみました。
15回目
以前は用事などで遠方に出かけると帰宅後2~3日は動けませんでしたが、今では一晩寝ると回復するまでとなりました。自律神経失調症状に悩む時間が短くなり、便秘も以前と比べて軽度になっています。
最終
自律神経失調症状に対して現在も加療中です。
体調を整えることに意義を実感されているようです。セルフケアの方法も自ら工夫するなど、自己管理に意欲を感じられ、どんどん積極的になっておられます。
治療のポイントと反応点の状況
前回同様、耳や喉、肺・心・肝・胃・腸・膀胱・生殖器など腹部全体を治療しました。
治療の経過で感じたこと
自律神経機能に大きな影響をおよぼす平衡失調に着目しています。
当院での治療に加えて、患者さん自身にも腹部全体のコンディショニングを実践してもらうことで、効率的な体調管理を導いてきていると感じています。治療を通じて患者さん自身の自己管理意欲が強くなってきていることが、健康づくりに大きな役割を果たしていると実感しています。